どんな料理か
大根餅(蘿蔔糕)は、細切りの大根を米粉の生地で固めて蒸したものです。英語名は「turnip(カブ)のケーキ」ですが、使うのはカブではなく大根なので、名前としては誤りです。台湾語ではchhài-thâu-ké(菜頭粿)、客家語では蘿蔔粄や菜頭粄と呼びます。台湾のものは、広東の点心の大根餅よりしっかりしていて素朴な味です。
生い立ち
大根餅は中国南部、台湾、東南アジアで広く食べられています。台湾では福建系と客家の家庭が、旧暦の大みそかを前に、甜粿(甘い餅)や發粿(繁栄の餅)と一緒に蒸します。名前には語呂合わせがあります。台湾語の「菜頭」(chhài-thâu、大根)は縁起のよい「好彩頭」に音が近く、一年のよいスタートを願う食べ物なのです。
民間の伝説では、自分の農地を地元の農民に譲った、亡命中の明の王族、朱術桂と結びつけられています。17世紀に清が台湾を手に入れた後、その農民と子孫たちは、清の統治が終わる1895年まで、大根餅でひそかに朱術桂をしのんだといいます。
大根はもともと冬の作物だったので、大根餅も季節の食べ物でした。20世紀に新しい品種や栽培方法が広まり、一年中食べられるようになりました。
作り方
大根の皮をむいておろすか細切りにし、先に火を通します。塩と白胡椒で炒めることもあります。これを長粒米の粉(在來米粉)と水の生地に混ぜ、シートを敷いた型に流して、固まるまで蒸します。今も米を自分で浸水させて挽く料理人もいます。台湾では干しエビを加えることがよくあります。広東式はほかの澱粉に加えて腸詰めや椎茸を入れ、よりやわらかくしっとりと仕上げます。冷めたら切り分けます。
食べ方
朝食店では、切ってきつね色に焼いたものを売っています。卵をからめてもう一度焼くこともあります。旧正月には一家団らんの食卓に並び、残りを親戚に持たせる家庭もあります。買ったものは冷蔵で保存しましょう。冷凍するとぱさついて硬くなります。
台湾各地では
- 高雄
- 左營の朝食店、寬來順早餐店は、大根餅を仕入れずに、長粒米と大根だけで手作りしています。
- 客家
- 客家の大根餅(蘿蔔粄)は、大根の味が主役になるよう素朴に作ります。醤油か金柑のたれにつけて食べます。

