どんな料理か
タピオカミルクティー(珍珠奶茶)は、紅茶か緑茶を氷と砂糖でシェイクし、ミルクを混ぜて、もちもちのタピオカ(粉圓)の上に注いだものです。カップはフィルムで密封され、タピオカを吸える太いストローがつきます。海外ではよく「ボバ(boba)」と呼ばれますが、この呼び名はアジアよりアメリカでずっと多く使われています。
生い立ち
先に生まれたのは、シェイクしたお茶です。1980年代、台湾の茶館では、いれたお茶をシロップで甘くし、氷と一緒に泡立つまでシェイクして出していました。1983年に台中で茶館を開いた劉漢介は、日本でアイスコーヒーを見て、お茶を冷たくして出し始めます。この茶館がのちの春水堂です。
最初にタピオカを入れたのが誰かは争いがあります。春水堂によると、1987年に従業員の林秀慧がふとした思いつきでタピオカをお茶に入れたのが始まりです。一方、台南の翰林茶館は、店主の凃宗和が鴨母寮市場で白いタピオカを見て1986年に思いつき、真珠のような見た目から名前をつけたとしています。両者は裁判で争い、約十年後の2019年、タピオカミルクティーは特許の対象にならないとする判決が出て、どちらの言い分も認められませんでした。
1990年代半ばには、タピオカミルクティーは台湾じゅうの茶館のメニューに載っていました。カップをプラスチックフィルムで密封する機械のおかげで持ち帰りの飲み物になり、1990年代に東アジアと東南アジアへ、その後さらに遠くへ広まりました。台湾は2020年、4月30日を「タピオカミルクティーの日」(National Bubble Tea Day)と定めました。
作り方
店では、乾燥した生のタピオカを仕入れてゆで、砂糖と一緒に煮て、もちもちとした濃い色に仕上げます。煮たタピオカは硬くなるので、ふつう一日たったものは出しません。緑茶は低めの温度で、紅茶は沸騰近くの湯でいれます。お茶、甘味、ミルク、氷を手か機械でシェイクし、タピオカの上に注いでカップを密封します。
食べ方
時間を問わず飲まれていて、持ち帰り専門のドリンクスタンドで買います。注文では甘さと氷の量を選びます。甘さは全糖(通常)から半糖、微糖、無糖まで。氷は正常(通常)、少冰(少なめ)、去冰(なし)から選べます。太いストローをフィルムのふたに突き刺して飲みます。
台湾各地では
- 台南
- 台南で発祥を名乗るのは翰林茶館です。店主によると、1986年に鴨母寮市場の白いタピオカをミルクティーに入れたのが始まりです。当初のタピオカは白っぽく、黒くなったのは後に黒糖を加えるようになってからです。
- 中部
- 1983年に茶館として始まった台中の春水堂は、1987年に従業員の林秀慧がこの店で最初のタピオカミルクティーを作ったとしています。

