どんな料理か
豬血糕は米血糕や米血の名でも売られ、もち米を豚の血でまとめ、黒っぽく固い塊に蒸し上げたものです。屋台では竹串に刺し、たれにくぐらせてピーナッツ粉をまぶします。
生い立ち
この軽食は福建からの移住者とともに台湾に入り、農家の倹約から生まれました。家で飼う鶏やアヒルはおもに売るためのもので、つぶすのは祭りやお供えのときでした。その血を無駄にせず、米と混ぜて蒸し、たれをつけて食べたのです。初めはアヒルや鶏の血を使っていましたが、アヒルは高く、鶏の血は固まりにくいので、豚の血が主流になります。祭りのごちそうが子どものおやつになり、やがて夜市の定番になりました。
詩人で食の作家でもある焦桐氏は、串に刺す屋台のかたちは台北の古い屠畜場の近くで始まったのではないかとみています。人々が、使い道のない豚の血をバケツで集めていた場所です。2009年には旅行サイトVirtualTouristの会員と編集者が、世界の珍しい食べ物10選の1位に台湾の豬血糕を選びました。
作り方
新鮮な血をもち米、塩、調味料と混ぜ、固まって板状になるまで蒸します。これを長方形に切り分け、木箱か金属の蒸し器で温かく保ちます。定番の串は、大きく薄い一切れを竹串に刺し、たれにくぐらせ、挽いたピーナッツをまぶして香菜をのせます。アヒルの血で作ったものは固めで、煮込んでも崩れにくくなります。
食べ方
串のものは、夜市や屋台の前で立ったまま食べます。同じものが鍋や滷味(ルーウェイ、煮込みの軽食)にも入り、シエンスージーの屋台ではバジルや椒塩と一緒に揚げられます。マーヨウジーやアヒルの生姜鍋に入れて、スープを吸わせることもあります。鍋では長く煮すぎるとくっついて焦げるので、終わりのほうに入れます。
台湾各地では
- 北部
- 北部の屋台はピーナッツ粉をたっぷりまぶし、香菜を少し添えます。焦桐氏は、いちばんよく見かけるのは台北だと考えています。
- 南部
- 南部の食べ方は違います。ピーナッツ粉を厚くまぶす代わりに、甘いチリソース、とろみのある醤油(醬油膏)、生姜の千切りを添えます。

