どんな料理か
英語でwheel cakeと呼ばれるのは、屋台で売られる太鼓形の丸いお菓子です。台湾では形から車輪餅(「車輪のお菓子」)、定番の具から紅豆餅(「小豆のお菓子」)と呼ばれます。薄い皮は少しカリッとして少しもちっとし、中には具がたっぷり入っています。年配の人には、台湾語でkóng-á-kué(管仔粿)と呼ぶ人もいます。
生い立ち
もとをたどると、江戸時代中期の和菓子、今川焼きに行き着きます。安永年間(1772〜1781年)に江戸・神田の今川橋のたもとで売られたことからこの名がつき、のちに形から太鼓焼き、太鼓饅頭とも呼ばれるようになりました。日本統治時代に台湾へ伝わり、根づくうちに姿を変えていきます。年配の台湾人のなかには、統治初期の在台日本人が話した関西なまりの日本語で覚えた、太鼓饅頭を縮めた呼び名を今も使う人がいます。
二つの中国語名には、今では地域色があります。『遠見』(Global Views)が紹介した、この商売を30年以上続ける屋台の店主によると、南部の人は紅豆餅、北部の人は車輪餅と言うことが多いそうです。2026年には、紅豆餅は中国大陸の言葉だとするネットの投稿が出ましたが、単に南部での呼び名だという反論が寄せられました。
作り方
小麦粉、卵、砂糖の生地を、丸いくぼみが並んだ鋳鉄の焼き型に薄く塗ります。皮がきつね色になったら半分に具をのせ、空のほうをふたとしてかぶせます。こうして一つのお菓子は、具を二枚の皮で挟んだ形になります。日本の今川焼きは生地が厚く、やわらかめです。台湾式は皮を薄くして、具をたっぷり入れます。基本の具は小豆あんです。
食べ方
紅豆餅は屋台で焼きたてを食べる軽食です。定番は小豆とカスタード(奶油、直訳は「クリーム」)で、タロイモやピーナッツもよく見かけます。塩味の具には菜脯(切り干し大根の漬物)、キャベツ、ツナ、カレーがあり、どれも日本にはないものです。果物やアイスクリームを入れたり、生地に抹茶やココアを練り込んだりする店もあります。注文は具の名前を言えば通じます。
台湾各地では
- 北部
- 北部ではたいてい車輪餅と呼びます。
- 南部
- 南部では紅豆餅と言うことが多くなります。屏東の萬丹は小豆の産地として有名で、香りがよく、やわらかくてみっしりした食感が評価されています。

