どんな料理か
筒蒸しミーガオ(筒仔米糕)は、蒸した器から皿にあけた、短い円柱形のもち米です。筒の底に豚肉の煮込みや煮卵、肉そぼろを入れておくので、あけるとそれが上にきます。甘いたれか肉そぼろのたれをかけ、香菜と大根の漬物を添えます。
生い立ち
その発想を、宋代の詩人、蘇軾の随筆に記された盤游飯にまでさかのぼる説もあります。台湾での話はもっと確かです。台中の海沿いにある清水で、王塔という料理人が1933年ごろに筒蒸しのもち米で評判になり、弟子をとりました。その一人、陳添財は13歳で弟子入りし、七年間ほとんど米を洗うばかりで過ごしたあと、師匠の店から100メートルほどの所に阿財米糕を開きました。両店の競り合いが客を呼び、2007年には清水の中心部に筒蒸しの店が十軒以上ありました。TVBSのあるグルメライターは、王塔、阿財、榮記、正牌を町の四大名店に挙げています。
筒そのものも変わってきました。金属の容器で蒸す店もあれば、昔ながらの店では磁器の器を使い、使い捨ての紙カップを使う店もあります。
作り方
もち米を干ししいたけ、エシャロット、醤油、塩、米酒、油で炒めます。干しエビや細切りの豚肉を加える料理人もいます。筒の底に豚肉の煮込みの一切れ、煮卵、肉そぼろを入れ、変わり種なら蓮の実や塩漬け卵を入れます。その上にもち米を詰めて蒸します。一、二年寝かせた米を使う店もあり、もちもちしたまま、べちゃつきません。出すときは筒を一つずつ皿にあけます。
食べ方
たいていスープを一緒に頼みます。四神湯、牡蠣のスープ、蒸し卵のスープなどです。煮卵もよく添えられます。たれは塩辛いことがあるので、食べる前にご飯とよく混ぜ、辛いのが好きならチリソースを足しましょう。
台湾各地では
- 台南
- 台南でふだん食べる米糕はこれとは違います。味つけしないもち米を、草で編んだ敷物の上の大鍋で温かく保ち、碗によそって肉そぼろのたれとカジキのでんぶをのせます。作家の魚夫氏は、筒蒸しの米糕は市内では珍しいと書いています。
- 高雄
- 北港蔡三代筒仔米糕は1956年から鹽埕で筒蒸しミーガオを売っています。2年寝かせた米を豚ひき肉の煮込みと一緒に金属の容器で蒸し、出す直前に肉そぼろのたれをかけ、新生姜を添えます。
- 北部
- 北部のものは油飯に近く、蒸す前にしいたけ、豚肉、干しエビをもち米と炒め合わせます。台北・大同区の大橋頭は一年寝かせた米に赤身か脂身の豚肉を合わせ、甘い唐辛子のソースと辛い大根のソースを添えます。
- 中部
- この料理でいちばん知られた本場は台中の清水で、王塔にさかのぼる店どうしが競い合っています。阿財では筒ごとに大きな豚バラの煮込みが入り、店のチリソースは砂糖、小さな唐辛子、もち米を煮て作ります。





